窃盗犯の車を愛車のロードバイクで追跡1・2キロ 「何しとんねん!」と一喝、逮捕につなげる 44歳男性に感謝状

鶴見署の森岡英樹署長から感謝状を受ける中村富仁郎さん(右)=大阪市鶴見区
鶴見署の森岡英樹署長から感謝状を受ける中村富仁郎さん(右)=大阪市鶴見区

 自転車で窃盗犯を追跡して容疑者逮捕に貢献したとして、鶴見署は17日、大阪市鶴見区の自転車販売店員、中村富仁郎(とみじろう)さん(44)に感謝状を贈った。

 「ロードレーサー」と呼ばれるレース仕様の自転車で帰宅中だった中村さんは6月29日夜、同区のドラッグストア前を通りかかった際、商品が入った買い物カゴを車に乗せて逃走しようとしていた男に遭遇。店員が慌てた様子で外に出てきたこともあり、「泥棒だ」と直感して車を追いかけた。

 約1・2キロにわたり追跡し、車が交差点で停止したところで助手席側のドアを開けて「何しとんねん!」と一喝。驚いた男は車を急発進させたが、中村さんは車種やナンバーを記憶し、駆けつけた警察官に伝えた。

 同署は逃走車両の特徴などから今月4日、コルセットなど25点(約10万2千円相当)を買い物カゴごと盗んだとして、窃盗容疑で市内の30代の男を逮捕した。

 中村さんは「高校時代から自転車が好きで仕事にもした。約15年乗っている愛車で逮捕に協力できてうれしい」と笑顔を見せた。