五輪陸上

予選落ちの甲斐好美、コーチにID出ず…「コーチが来られなかったので修正できなかったのが大きかった」 女子走り幅跳び

 リオデジャネイロ五輪大会第12日の16日、陸上女子走り幅跳びで、予選敗退に終わった甲斐好美(このみ、VOLVER)。1回目、2回目の跳躍がファウルになり、3回目の記録は5メートル87だった。

 ただ、競技を終えた甲斐はテレビインタビューで「自分はインターハイ(高校選手権)にも出られていなかった選手なので、この場に立てた自分を誇りに思います」と胸を張った。

 埼玉県川越市出身。宮崎県に移り、日向学院で陸上部に所属。だが、インターハイに出られる選手ではなかった。埼玉県に戻っても実業団や大学の陸上部ではなく、一般のクラブチーム「VOLVER」に所属。故郷の川越市で田んぼ道を走るなど、恵まれた練習環境とはいえないが、同クラブの金子明広コーチのもとで力を伸ばし、走り幅跳びで唯一、派遣標準記録の6メートル84を突破した。

 だが、今回は金子コーチが五輪会場や関連施設などに入るためのIDカードを取得できなかった。

 1、2回目の跳躍がファウルになっても、スタート位置や助走などの修正で、恩師の指示は受けられなかった。「コーチが来られなかったので、修正できなかったのが大きかった。3回目はとりあえず、足を合わせるだけですね…」

 ベストの環境とは言えず、目標だった7メートルには遠く及ばなかったが、「まあ楽しかったです。東京でも五輪があるので、それに向けて経験になればいいかな」。自然体の23歳は、ちょっぴり苦いデビューになった夢舞台を、さばさばとした表情で後にした。(五輪速報班)