他に熊本・グリーンランド(105メートル)、神戸モザイク・ハーバーランド(高さ54メートル)、大阪・ひらかたパーク(高さ56メートル)、和歌山・アドベンチャーワールド(59・6メートル)など多くの観覧車を手がけてきた。
今回、エキスポシティの観覧車でも2社どちらかの施工が有力とみられた。ただ、泉陽興業はエキスポシティ開業前の遊園地「エキスポランド」を運営し、死亡事故が発生した経緯があり今回の案件にかかわりづらかった。サノヤスも日本各地で運営する遊戯場や、海外事業の苦戦など足元の業績を考慮し参画を見送ったようだ。
初の大臣認定観覧車
エキスポシティの観覧車は、日本初の国土交通大臣認定だ。平成19年の改正建築基準法に、高さ60メートルの観覧車を含む遊戯施設に大臣認定が必要になったのである。最近10年間は、景気低迷によるレジャー業界への逆風や、法改正による負担が増えたこともあり、国内では久しぶりの大型観覧車の誕生だった。