環球異見・天皇陛下「お気持ち」

韓国・朝鮮日報「退位カードで改憲勢力にくさび」 中国・環球時報「ビデオで2年後を暗示」「安倍政権に難問」 独紙「戦前日本における天皇からの一段の離反」 

 同時に社説は、被災者と膝をついて話をされ、国内外の「慰霊の旅」で戦争犠牲者を追悼されてきた天皇陛下について「天皇制に人間の顔を与えてきた」と分析。アジアで日本の信用を高めたのも、陛下のこうした取り組みだったとの見方を示した。

 陛下が今回、「個人」として話されたことも、同様に「人間の顔」を示すための「注目すべき歩み」であり、「国民により近くあろうとする(陛下の)努力」が映し出されたと社説は評価した。

 英紙タイムズ(電子版)も9日付社説で陛下のお言葉を取り上げ、公務削減や摂政を望まれない陛下のお考えについて、「天皇が引きこもることこそ、天皇制の権威を損なうと懸念している」と解説。陛下は「日本にさらなる現代化への道を進ませた」とも指摘した。

 同紙は「より透明、より国民に近い」天皇こそが、中国の共産党一党独裁体制に対する「反論」にもなると強調。安倍晋三首相には「時間を稼ぐべきではない」として退位を認めるよう促した。(ベルリン 宮下日出男)

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