石原慎太郎 日本よ

トランプなどという訳の分からぬ男が大統領候補になり「日本は不要」などと口走るのは無知というより滑稽ではないか?

ということをアメリカの大統領候補だけではなしに、大方の日本人自身も知らずにいるのは無知というより情けない話ではなかろうか。無知か驕りか、それとも過去の歴史に由来しての反日感情の所以だろうか、北朝鮮という異形な国家がわが国の経済水域にまでミサイルを撃ちこんできて憚らぬのなら、我々にも自衛報復の手段に優に在るということを歴然として示すことに何憚ることもありはしまいに。その意志を国家民族として示すことに友人としてのアメリカが異議を唱える理由の在り得る訳もありはしまい。

『天は自ら助くる者をのみ助く』という人の世の公理、歴史の公理を踏まえて、いたずらに怯(おび)えるだけではなしに我々は今己を信じてすべきことをただすればよいのだと私は強く信じているのだが。

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