石原慎太郎 日本よ

トランプなどという訳の分からぬ男が大統領候補になり「日本は不要」などと口走るのは無知というより滑稽ではないか?

日本が保有している技術力、経済力からすればそれが簡単なことは、北朝鮮ほどの国があれほどの戦略兵器を開発誇示出来るのを見れば自明なことだろうに。トランプなどという訳の分からぬ男がアメリカの有力な大統領候補になり、日本などパートナーとして不要などということを口走っている現象は無知というよりも滑稽なことだ。クリントンの第二期政権の折、彼らは日本のソニーの子供たちのためのゲイム機器に組み込まれていたマイクロチップがアメリカの宇宙衛星に搭載されているそれよりも数十倍もの能力なのに驚き、彼らの戦闘機のコックピットのほとんど、ダッシュボードや計器のリキッドクリスタル(液晶)が日本製なのに気付いてデューアルユーステクノロジーの調査なるものにやって来て、企業秘密に及ぶ分野にまで強引に押し入り、揚げ句にそれらは日本製に頼るよりないと結論して引き揚げていったものだった。

ボーイングが今開発中の新しい大型旅客機の胴体の大半は日本製のカーボンファイバーに依るもので、つい最近もボーイングの社長もテレビで、新しい飛行機はメイドインアメリカというよりも、メイドウイズジャパンだと明言していたものだ。

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