五輪マラソン

女子日本勢惨敗…暑熱対策、選考方法に課題浮き彫り

 メダルを争って走るアフリカ勢の背中はあまりに遠かった。女子マラソンで日本勢は福士の14位が最高。21キロ手前で脱落した福士は「脚にきていたし、呼吸も上がってしまった」。優勝争いにまったく絡めないまま、日本は3大会連続で入賞を逃す惨敗に終わった。

体力の消耗激しく

 序盤から先頭集団と距離を置く形になった田中は19位に終わり、「ペースアップが多くて、難しかった」。気温は25度近くまで上昇し、強い日差しが照りつける。序盤はスローペースでも、体力の消耗は激しかった。

 日本陸連の武冨豊・女子長距離マラソン部長は「レースを迎えるまでのプランニングで課題が残った」とくちびるをかんだ。代表選手の合同合宿の機会はほとんどなく、個々の調整は各チームに任せていたのが現状。リオの気候に近い地域で環境に適応するといった対策が十分ではなかった。

タイム重視の選考

 ロンドン五輪の惨敗を受け、陸連はナショナルチーム(NT)を発足。暑熱対策として、レース前後の体温の変化や血液の成分測定のデータを蓄積し、暑さへの適応力を選考にも反映させる方針を示していた。だが、クローズアップされたのは2時間22分30秒の派遣設定記録ばかり。タイム重視の選考となり、夏場の五輪本番につながらなかった印象は否めない。

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