自民党の小泉進次郎農林部会長が皮肉たっぷりにある報道機関を批判した。標的になったのは、国内最大の農業専門日刊紙である日本農業新聞(日農)。7月21日の党部会終了後の囲み取材で、「JAグループの機関紙なのに全国農業協同組合中央会(JA全中)会長の意向を反映しない機関紙」と切り捨てたのだ。ハッキリ物言う進次郎節で、痛烈な口撃が突如、始まった…。
保守的記事にいらだち?
政府とJAグループは昨年の農協改革をめぐって対立していた。だが、改革に前向きな奥野長衛氏がJA全中の会長に就任し、前任の万歳章氏が進めた政府との対決路線から、対話路線への転換に動き出した。
にも関わらず、日農がいまだに政府の改革方針に警鐘を鳴らすような保守的記事を書き続けていることに小泉氏は不満を感じたのだろう。参院選で自身が応援に入った東北地区が惨敗したことへのいらだちもあったのか、そんなさまざまな鬱憤を晴らすかのように小泉氏が口火を切った。