五輪フェンシング

見延6位、日本人初の入賞…太田の思い引き継ぐ

 防具を脱いだ見延の顔は汗びっしょりだった。ファンシング男子エペ個人で日本勢初の入賞。「悔しいけど悔いはない。エペも東京五輪につながっていく」。表情には充実感が漂った。

 準々決勝で世界ランキング1位のグリュミエに屈した。「格上の太田雄貴さんが(1回戦で)負けた。五輪では何が起こるか分からない」。臆することなく挑んだが、相手の巧みな剣さばきに攻撃を封じられ、主導権を握れなかった。

 有効面が胴体のみのフルーレに対し、エペは全身どこを突いても得点になる。見延は大学時代にエペに転向。日本では太田の影響でフルーレの認知度が高いが、「エペの方がルールも単純で自分の中で納得がいく」。これまで太田から何度もフルーレへの誘いを受けたが、この種目にこだわりを持ってきた。

 昨年のワールドカップ(W杯)で日本選手として同種目初優勝を成し遂げた29歳。太田からは「見延らしいフェンシングをすればいい」と送り出されたという。エペ団体は出場権を逃したが、「先頭に立ってフェンシング界を引っ張っていきたい。東京五輪では団体でもメダルを目指す」。太田の後継者として、使命感が高まった。(丸山和郎)

会員限定記事会員サービス詳細