東住吉女児焼死再審

「自白は虚偽」と捜査の違法性認定 母親に無罪判決 検察上訴放棄、即日確定へ 

 西野裁判長は朴さんの自白について「取調官の推測に基づく追及が行われ、誘導によって虚偽自白したと裏付けられる」とし、朴さんの首を絞める暴行があったと認めた。

 さらに青木さんの自白についても「母親として長女を助けられなかったことを責めるなど、精神的圧迫を加える調べが行われた。虚偽自白せざるを得ない状況に陥らせた」と判断した。

 そのうえで「自白に任意性はなく、証拠能力は認められない」として、刑事訴訟法に基づき、朴さんと青木さんの自白調書や自供書をすべて証拠から排除した。

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 【大阪市東住吉区の女児焼死火災】平成7年7月22日夕、東住吉区の木造2階建て民家の1階ガレージから出火。入浴中だった小学6年、青木めぐみさん=当時(11)=が焼死した。大阪府警は保険金目当てに自宅に放火し、長女のめぐみさんを殺害したとして同年9月、殺人などの容疑で母親の青木恵子さんと内縁の夫だった朴龍晧さんを逮捕。2人は公判で無罪を主張したが、18年に無期懲役刑が確定した。24年3月に大阪地裁が2人の再審開始を決定。昨年10月に大阪高裁も決定を支持し、服役中の2人は約20年ぶりに釈放された。