清水満の気ままに五輪(5)

つなぐ心が歓喜を呼ぶ〜52年前の絶叫といま…

【清水満の気ままに五輪(5)】つなぐ心が歓喜を呼ぶ〜52年前の絶叫といま…
【清水満の気ままに五輪(5)】つなぐ心が歓喜を呼ぶ〜52年前の絶叫といま…
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 久しぶりに、テレビの前で興奮してしまった。画面に向かって「行け! 行け!」と叫んでいた。男子800メートルリレーで堂々の銅メダル獲得。52年ぶりの快挙である。個人の活躍もうれしいが、やはりつなぐという団体力は感慨深い。男子体操の団体で12年ぶりの金メダルもそうだが、競泳リレーも同じ。改めて萩野公介、江原騎士、小堀勇気、松田丈志の奮闘に感謝である。

 あの時…。52年前、1964年の東京五輪。当時小学生だった拙稿には、テレビから流れてくるアナウンサーの絶叫が、いまでも耳に残っている。

 「…1位、2位はどうでもいい~~! ニッポン、ニッポン、頑張れ! 頑張れ!ニッポン…。3位だ、3位だ、ニッポン3位~~~~!」

 正確ではないが、このような内容だったと記憶している。競泳最終日、最終種目であった男子800メートルリレー。実況中継ではマジで(?)1、2位を無視してニッポン中継していた。そして、東京五輪で日本が競泳では唯一のメダルを獲得したのだった。

 戦後19年…。巷は五輪景気に沸いていた。東京では高速道路ができ、新幹線が開通するなど戦後復興が著しかった。まさに東京から国際都市「TOKYO」へ変貌を遂げようとしていた。そんな背景の中、日本は金「16」、銀「5」、銅「8」を獲得。金メダル数では米国、ソ連に次いで3位になった。

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