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北朝鮮がミサイル発射か 海上保安庁発表

浪速風

忍苦の「銅」に価値がある

重量挙げ女子48キロ級で銅メダルが決まり、バーベルにほおずりして感謝する三宅宏実=6日(桐山弘太撮影)
重量挙げ女子48キロ級で銅メダルが決まり、バーベルにほおずりして感謝する三宅宏実=6日(桐山弘太撮影)

芭蕉に「このあたり目に見ゆるものは皆涼し」の句があるが、そんなところがあるのならすぐにも行きたい。立秋を過ぎたというのに、まだまだ暑い。いや、ますます暑い。街に人が少なく思えるのは、猛暑のせいか、それとも冷房の効いた室内でリオ五輪を観戦しているのか。

▶「金」より輝く「銅」を見た。イチロー選手の3千本安打に差し替えたが、昨日は重量挙げ女子48キロ級の三宅宏実選手を取り上げる予定だった。スナッチを2回失敗し、最後の試技で痛めていた腰がくだけそうになりながら踏ん張った「奇跡」の銅メダル。思わずバーベルに頬ずりしたしぐさに感動した。

▶ボディービルで肉体を鍛えた三島由紀夫は、重量挙げを「地球を負うアトラスの忍苦に似た、あくまで押えに押えぬいた努力のいるスポーツ」と表現した。オリンピック以外で見る機会は少ない。4年間の知られざる忍苦を思うと、2大会連続のメダルがどれほどすごいことかがわかる。