関電社長が原発のリプレースに意欲 美浜原発の式典で発言

 関西電力の岩根茂樹社長は9日、美浜原子力発電所(福井県美浜町)で行われた式典に出席し、報道陣に「原子力は重要なベースロード電源だ。将来的に必ずリプレース(建て替え)が必要になる」と述べ、美浜原発の新増設に意欲を見せた。関電は平成22年、老朽化した美浜1号機のリプレースに向けた事前調査に着手したが、東京電力福島第1原発事故を受けて中断。計画は事実上凍結されている。

 岩根社長は「どこかの時点で原発の運転期間は終わる。将来的な電源構成で原子力発電が一定比率を維持するには、必ずリプレースが必要になってくる」と強調。その上で「国のエネルギー政策の動向を踏まえて考えるが、美浜で永続的に原子力事業をやっていきたいという気持ちを持っている」と述べ、リプレースに前向きな姿勢を示した。

 美浜原発は関電が建設した最初の原発で、1号機は昭和45年に運転を開始。関電は平成22年、1号機の廃炉と後継機へのリプレースを視野に地質調査などに着手したが、東日本大震災で計画を凍結し、その後、2号機を加えた2基の廃炉を決めた。3号機については40年超の運転延長を目指しており、原子力規制委員会が今月3日、新規制基準を満たしているとする「審査書案」を了承した。

会員限定記事会員サービス詳細