天皇陛下「お気持ち」

「つなぐことが大切」お言葉に思い巡らす 1月に面会の秋田の戦没者遺族

JR秋田駅の待合室で天皇陛下のお気持ち表明のビデオメッセージを見る人たち=8日午後3時3分、秋田市(渡辺浩撮影)
JR秋田駅の待合室で天皇陛下のお気持ち表明のビデオメッセージを見る人たち=8日午後3時3分、秋田市(渡辺浩撮影)

 天皇陛下が8日、ビデオメッセージで「生前退位」実現への思いを示されたことについて、1月の陛下のフィリピン訪問直前に皇居で面会した秋田県遺族連合会会長で大館市議会議長の仲沢誠也さん(72)はお気持ちに理解を示した。

 仲沢さんは先の大戦で父をフィリピンで亡くしている。陛下に「遺児が高齢化しているので孫の世代の組織化を進めています」と説明したところ、陛下は「つなぐことが大切ですね」と述べられたという。

 仲沢さんは「今思えば、『亡くなってからでは継承できないものがある』という意味で、生前退位のご意向と通じるものがあった」と思いを巡らせ、「表明されたお気持ちはよく分かる」と話した。

 お気持ち表明のビデオメッセージが放送された午後3時。JR秋田駅の待合室では、約30人がテレビに見入った。

 新潟市から所用で秋田を訪れ、帰りの列車を待っていた主婦、岩淵成子さん(57)は「お体を大切にしていただくため、政府は陛下のご意向を尊重してほしい」と話した。 

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