主張

原発と再改造内閣 電力供給の基盤を整えよ

 安倍晋三改造内閣が目指す日本経済の再生にとって、低廉で安定的な電力供給は不可欠だ。そのためには、安全性を確認した原発の早期再稼働が喫緊の課題である。

 エネルギー政策を所管する世耕弘成経済産業相には、何よりも優先的に取り組んでほしい。

 原子力規制委員会は、稼働開始から40年を経る関西電力美浜原発3号機(福井県)について、60年までの運転延長を事実上認めた。

 政府は将来の原発比率を20%以上とする目標を置いており、達成には今後も高経年原発の活用を進めることが肝要だ。

 暑さが本格化し、冷房向けの電力需要は急増している。台風などで発電所が故障すれば、大規模停電などの事態にも陥りかねない。原発を含め余裕ある電力供給体制の構築は、国民の暮らしを守ることにつながる。

会員限定記事会員サービス詳細