【藤本欣也の韓国探訪】朴正熙と蒋介石が握手を交わす1枚の写真 不思議な因縁がつむぐ韓国華僑の秘められた歴史は(9/12ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

藤本欣也の韓国探訪

朴正熙と蒋介石が握手を交わす1枚の写真 不思議な因縁がつむぐ韓国華僑の秘められた歴史は

 正門には、韓国語で「中華民国政府指定」「中国文化教育センター」と記された看板も掲げられていた。各教科書は台湾から無償で送られてくるという。

 午後5時半過ぎ。1階の教室では1人の児童が中国語の単語テストを受けていた。華僑の子弟ではなく、母親の教育方針でずっと通っているという6年生の韓国人児童だった。

 「とにかく漢字を覚えるのがたいへんだよ」。テストでは「深」を書き間違えたと、顔をしかめた。

 驚いたことに先生をしていたのは、群山華僑協会の★(刑のつくりがおおざと)会長の長女、礼容さんだった。この前、会ったときには、先生をしているとは言わなかった。

 「先生は3人だけ。そのうちの1人が私…。隠すつもりはなかったのよ」

 これも経費節減の一環なのだろう。

 -3人でさまざまな科目を教えるのは大変でしょう?

 気を取り直してこう聞くと、またまた意外な答えが返ってきた。

 「実はね、18人の児童全員が韓国人なの。華僑の子供はいないわ。都会や外国の学校に通っている。だから、ここでは中国語の勉強が中心なのよ」