吉本新喜劇で一世風靡した「八ちゃん」こと岡八朗の娘で歌手の市岡裕子さん講演 「人生あきらめたらあかん!」

ゴスペルを熱唱する市岡裕子さん=洲本市塩屋の市文化体育館
ゴスペルを熱唱する市岡裕子さん=洲本市塩屋の市文化体育館

 洲本市塩屋の市文化体育館で県人権教育研究大会淡路地区大会が開催され、吉本新喜劇の看板役者だった故・岡八朗さんの長女でゴスペルシンガーの市岡裕子さん(52)が「人生あきらめたらあかん!~すべてのことに感謝しよう~」と題して講演会を行った。教育関係者など約600人が参加した。

 鬱病になった母親が16歳のときに自死し、「心に大きな穴があいた」という市岡さん。父に加えて当時13歳だった弟までも酒に逃げて体を壊していくなか、市岡さんはずっと支えてくれた恩師と寄り添ってくれた友人のおかげで前に進めたという。

 だが、吉本をリストラされてアルコール依存症で幻覚まで見えるようになった父と30歳で肝硬変で亡くなる弟の世話に明け暮れる毎日から「逃げるようにニューヨークへ」。そこでアルコール依存症の家族会と黒人教会に出合った。「つらい状況は変えられないが、自分は変えられる。どうすることもできないことは神様に任せなさい」「ないものを数えても幸せになれない。朝目が覚めたこと、家があることを感謝しなさい」。

 市岡さんがゴスペルを歌う舞台をニューヨークまで見にきた父から懇願されて帰国。亡くなるまでの2年半を一緒に暮らしたという。「父子でも違う人間、あるがままを受け入れることが大事」と語った。講演後、「アメージング・グレース」を独唱し、大きな拍手を受けていた。

会員限定記事会員サービス詳細