大阪市福島区の広島風お好み焼き店「お多福」が、広島で原爆が投下された6日から、マヨネーズで「平和」と書くトッピングサービスを始める。きっかけは、オバマ米大統領の広島訪問。お好み焼きを食べながら平和について考えてもらおうと、広島出身の妻を持つ店長、久(ひさ)志(し)正雄さん(43)が考案した。終戦の日の15日まで行う。
広島県内の学校で幼少期から平和教育を受けてきた妻のさゆりさん(46)は、敵国だった国の国家元首であるオバマ大統領が5月に広島を訪れ、平和記念公園で「広島の記憶を風化させてはならない」と演説したことに刺激を受け、平和の大切さを伝えるために夫婦でできることはないか考えた。
原爆投下から70年の節目にあたる昨年8月6日にプロ野球・広島の選手が「PEACE(ピース)(平和)」「HIROSHIMA」と書かれた背番号86のユニホームを身につけて試合をしていたことから、お好み焼きにマヨネーズで「平和」の文字をトッピングするサービスを思い付いた。久志さんは「スマートフォンで写真を撮って人に見せたり、家族と話題にしたりして、平和について考える時間を持ってもらえれば」と話している。
営業時間は午後5時半~11時(土日祝は午後5時~10時)。問い合わせは同店(電話06・6453・0220)。