生前退位

陛下のお気持ち公表は8日午後3時 「象徴」の在り方示される 国民へビデオメッセージで

 宮内庁は5日、天皇陛下が8日午後3時からビデオメッセージで、象徴天皇の在り方や公務についてのお気持ちを表明されると正式に発表した。報道機関のニュースや宮内庁のホームページなどを通じ、国民に直接語りかけられる。ビデオメッセージによる陛下のお気持ち表明は、東日本大震災の被災者らに向けた平成23年3月以来2回目。

 生前に皇太子さまに皇位を譲る「生前退位」の意向を示されていることが明らかになった7月13日以降、宮内庁はご意向そのものやお気持ちの表明について否定してきたが、お気持ちを広く国民に理解してもらうことで初めて議論が深まると判断したとみられる。

 陛下は「象徴としての地位と活動は一体不離」との信条を持たれている。数年前からは、将来的に加齢などで公務を十分に果たせなくなれば退位もやむを得ないとの思いを抱き、皇后さま、皇太子さま、秋篠宮さまのご家族のほか、ごく近しい関係者に打ち明けられていたという。

 ただ、お気持ち表明の際は、憲法上の規定を鑑み、制度改正が必要となる退位に直接触れることは避け、今後さらに年齢を重ねる中で、象徴天皇として公務にどう向き合っていくかなどの思いを込められるとみられる。陛下が、事前に宮内庁幹部と検討を重ねた文書を読み上げられる形で10分前後収録し、公表する。