【東住吉女児焼死再審】怒鳴られて怖くて…「自白」と闘った弁護団の20年 青木さん、朴さん10日に再審無罪へ(3/3ページ) - 産経ニュース

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東住吉女児焼死再審

怒鳴られて怖くて…「自白」と闘った弁護団の20年 青木さん、朴さん10日に再審無罪へ

 だが、もとよりあきらめる気はなかった。最高裁で上告が棄却され有罪が確定しても、すぐに再審請求の準備を始めた。

 弁護活動が長期間にわたる中で、刑事司法の世界にも変化が起きた。21年に裁判員裁判が導入され、裁判所が検察側に証拠開示を促すケースも目立つようになった。

 再審請求の即時抗告審で大阪高裁も24年6月、弁護側の請求を認め、当時の警察の取り調べメモを開示するよう初めて検察側に勧告した。開示されたメモには、青木さんを取り調べた刑事が何度も大声を出したこと、火災で死亡した青木さんの長女の写真を見せながら執拗に自白を迫ったことなど、過酷な取り調べの状況が、刑事の言葉で記されていた。

 最初に青木さんと接見した日から斎藤弁護士が訴え続けてきたことが、こうしたメモにより、ようやく裏付けられた。「かつては開示されなかった証拠も出てくるようになった。捜査も司法も自白偏重だった当時からは隔世の感がある」と振り返る。

 10日の再審判決では、捜査の問題点への言及だけでなく、冤罪防止の教訓を示すような「新しい無罪判決を」と願っている。