衝撃事件の核心

男性器増大「性的魅力アップ」のはずが患部壊死の悲惨…コンプレックス弄ぶ美容医療の闇

同センターによると、ある20代の男性は包茎治療を受けようとネットの広告を見て美容クリニックに出向いた。この男性の場合も言われるがまま、即日手術を受けることになった。

手術費用65万円に加えて「ヒアルロン酸を注射しないと包茎に戻る。15万円のものは一生体内に残る」と勧誘され、最終的な請求額は約200万円まで膨らんだ。結局、術後も痛みが引かず、別の病院の泌尿器科を受診すると一部が壊死していた。田中さんの場合とほとんど同じだ。

今年3月までの5年間で同センターに寄せられた相談件数は1092件に上り、フィラーを患部に注入されるなどし、痛みや不具合を感じた男性も約4割に上った。

相談者のうち手術を受けた3分1以上の人が即日契約、即日施術だった。「状態がかなりひどい」と不安をあおられて高額施術を勧められたり、断っても何時間にもわたって説得されたりするケースもあった。

フィラー注入、危険性は未知数

一般的な包茎治療は性器をおおう皮の余剰分を切り取り、適当な位置で縫い合わせるというものだ。ただ、クリニック側から「亀頭に薬剤を注入しないと元に戻る」と言われ、フィラーによる増大手術を併せて行うよう勧められるケースが少なくない。

フィラーの代表的な成分は肌のハリの保持や形の矯正に使うヒアルロン酸で、純粋なヒアルロン酸は時間経過とともに体内に吸収される。しかし、多くのフィラーには体内に定着させるための非吸収成分も含まれている。