「めぶく」街づくりスタート 「前橋ビジョン」で10プロジェクト

 前橋市を魅力ある都市にするため、市の理念を作ろうと官民一体で策定してきた「前橋ビジョン」。市や田中仁(JINS社長、前橋市)財団などは3日、市内のグリーンドームで最終報告を行った。ビジョンを「めぶく」と発表し、それを元に計画されている数々のプロジェクトも報告。新たな前橋の街づくりが今後、本格的に始動する。 

 発表会には市民ら約4千人が来場。山本龍市長や田中氏のほか、ビジョン策定に協力した市出身のコピーライター・糸井重里氏も登壇した。その中で、同財団と市などが協働で平成26年1月ごろから策定を進めてきた「前橋ビジョン」が「めぶく」に決定したと発表した。

 ドイツのブランドコンサルタント会社「KMS」が同市を「良いものが育つ土台が整っている」などと分析し今年2月に中間発表したものを、糸井氏が日本語に解釈した。

 開花する多くの材料が潜在しており、「芽はまだ小さいが、いつか枝をつけ強く太い幹となる日を夢見ている」などと意味が説明された。

 田中氏は「ビジョンは50年も100年も変わらない価値。前橋の起業家たちのDNAが脈々と息づいているすばらしいものになった」と話し、「共通の価値を持つことで、より魅力的になる。世界に誇れる前橋にしたい」と語った。

 また、同日の発表会では、ビジョンを受けて市内の飲食業やアウトドア企画企業などが、それぞれ計画中のプロジェクトを発表。手打ちパスタ店の開業や広瀬川でサーフボードをするなどユニークな10の活動が進められており、市の活性化を図る。

 そのほか、田中氏が発起人となり市内の企業17社でつくる「太陽の会」が今月発足したことが明らかになった。同会では各社が毎年の純利益の1%(最低限100万円)を市の資産になるものに投資し、独自の街づくりを目指すという。プロジェクトなどについて、山本市長は「あくまで民間が主体となっているもので、われわれは応援する立場」と説明し、具体的に予算を組むなどの支援は随時検討していく考え。

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