いざ!リオ五輪 第5部・日本の顔(4)

競技人生の集大成、目指すは「金」 フェンシング男子・太田雄貴

 30歳で迎えるリオデジャネイロ五輪は、競技人生を懸けて宿願を果たす場だ。

欠けている1枚

 4度目の五輪となるフェンシング男子フルーレの太田雄貴(森永製菓)。「五輪の金メダルが自分のキャリアの中で欠けている。ここだけを見て五輪に挑みたい」。孤高の剣士は、空白を埋めるべき最後の1枚を静かににらむ。

 小学3年から競技を始め、同志社大1年の2004年、アテネ五輪で初めて晴れの舞台を踏んだ。その後の躍進はめざましく、08年北京五輪で個人、12年ロンドン五輪では団体で銀メダルを獲得。フェンシングの普及にも大きく貢献してきた。

 ロンドン後は、スーツを着こなす姿が印象に強い。手になじんだ剣を置き、休養中は、20年東京五輪招致に選手代表として尽くすなどした。再びピストの上に戻ってきたのは、招致をかなえた後の13年秋だった。

 新たに担当となった牧野講平トレーナーのサポートを受け、基礎体力を取り戻す厳しいトレーニングから始め、効率のいい体の動かし方に加え、持ち味のスピードを生かすことのできる体作りに注力した。

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