カシオ、スマホ連携機能を搭載した「Gショック」投入へ

 カシオ計算機は2日、腕時計の「Gショック」など6ブランドでスマートフォンとの連携機能を搭載した新機種を順次投入すると発表した。スマホと通信で連携し、世界各地でワンプッシュで時刻修正したり、サマータイムに切り替える機能は「エディフィス」ですでに導入されているが、対応するブランドを拡大。販売が好調な主力の時計事業をさらに強化する。

 その一方で、不振が続く業務用携帯機器や電子レジスターなど法人向けの「システム事業」の構造改革に28年度内に着手。独自の印刷技術で紙の表面に微妙な凹凸を再現できる「2.5Dプリンター」など新規事業の立ち上げも急ぎ、9月に具体策を示す方針だ。

 同日発表した平成28年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比6.5%減の742億円、本業のもうけを示す営業利益が21.6%減の71億円。最終利益は63.8%減の24億円だった。

 「Gショック」をはじめとした時計事業や関数電卓など教育事業が好調に販売を伸ばしたが、急激な円高が売上高を約50億円、営業利益を約20億円押し下げた。

 29年3月期の通期予想の売上高3700億円(前期比5.0%増)などは据え置いた。

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