静岡県警少年課は2日、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を遊ぶために深夜徘(はい)徊(かい)や無断外泊をしたとして、7月末までに12~18歳の少年少女184人(うち少女18人)を補導したと発表した。
年代別では高校生が110人と最多で、有職少年41人▽無職少年22人▽中学生9人▽大学生2人-の順だった。小学生以下の補導者はなかったが、県東部に住む小学5年生の男児が深夜に母親のスマホを持ち出して1人で外出し、午前2時半に帰宅したケースもあったという。
同課によると、従来の非行少年は路上やコンビニなどで補導されることが多いのに対し、ポケモンGOの利用者は補導場所がゲーム中でモンスターが現れる公園や神社に集中していた。同課の担当者は「深夜徘徊や無断外泊は犯罪被害に遭う危険性が高くなる。ゲームにはプレーヤーの位置情報などが含まれており、個人の特定につながる情報の流出にも気をつけてほしい」と注意を呼びかけている。