桜井紀雄が見る劇場型半島

元東方神起は性交渉詐欺? トップ俳優やサムスン会長まで…韓国で性的スキャンダルが相次ぐのはなぜなのか

 李会長は14年5月に急性心筋梗塞で倒れ、現在も入院中。それでも老いらくの過去の火遊びの一言では片づけられない。最近も嘘の死亡説が広がり、サムスン関連株が乱高下した。財閥トップのスキャンダルは、韓国経済にも波及しかねないリスクを伴う。

 ニュース打破は、女性の1人が隠し撮りし、共謀者らとともにサムスン側からカネを脅し取ろうとしていたようだとも伝えた。韓国紙のハンギョレは、この動画と関連し、サムスン側に数億ウォンを要求するメールが過去に送られていたと報じた。

 市民団体などの告発を受け、ソウル中央地検は27日、買春疑惑の捜査に着手したことを明らかにした。恐喝事件も視野に調べを進める方針だという。

 ニュース打破の「スクープ」に象徴されるように、一連の著名人のスキャンダルは、韓国のネットメディアが競い合うように報じてきた。韓国では、既存メディアをあまり信頼せず、ネットメディアの目新しいネタに人々が飛びつきやすい傾向が日本以上にあるともいわれる。

 スターのセックス・スキャンダルを騒ぎ立てる風潮に「品位がない」と目くじらを立てる大手紙の論調もあるが、読者の好奇心に応え、暗部をあぶり出すスクープ合戦は否定されるものではない。

 ただ、同時にまた、一連の性的スキャンダルは、犯罪に悪用される危険性を常にはらんでいる現実を如実に示してもいる。(外信部記者)