浪速風

有権者をなめたらあかん

当選確実の報道を受け、選挙事務所に姿を見せた小池百合子氏=31日夜、豊島区(松本健吾撮影)
当選確実の報道を受け、選挙事務所に姿を見せた小池百合子氏=31日夜、豊島区(松本健吾撮影)

負けに不思議の負けなしという。東京都知事選は敗因がわかりやすい。後出しジャンケンのジャーナリストは「準備不足」と言ったが、テレビで顔と名を売った知名度だけで、安倍政権批判や改憲阻止、原発ゼロを繰り返したのは、参院選での野党と変わりない。高齢もマイナス要因だった。

▶週刊誌が報じた女性問題はとどめではなくつけ足しだろう。推薦した民進党の岡田克也代表が投票前日に退任を発表したのも不可解だ。一方、自民党は行政経験を買って元改革派知事を担いだが、こちらは「知名度不足」。しかも分裂選挙になり、対立候補を応援したら除名するぞと脅したが、逆効果だった。

▶参院選の直後で投票率が下がるとみたのではないか。ならば組織票の勝負だ。知事になってからも御しやすい候補がいい、と。だが、予想に反して投票率は前回を大きく上回った。なめたらあかんと、既存の政党に一撃を食らわせた有権者に拍手を送りたい。