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羽生棋聖、大熱戦制す

【棋聖戦】羽生棋聖、大熱戦制す
【棋聖戦】羽生棋聖、大熱戦制す
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 新潟市の岩室温泉「高島屋」で1日に行われた第87期棋聖戦五番勝負の最終第5局。挑戦者の永瀬拓矢六段(23)が午後6時37分、あぐらから正座に直り、「負けました」と深々と頭を下げ、決着がついた。

 今シリーズ、第1局の千日手局と第3局は後手の永瀬が得意の横歩取りに誘導すると、羽生善治棋聖(45)は堂々と受けて立った。これは勝利には結びつかなかったが、羽生が後手となった第2、4局は矢倉で制した。

 永瀬後手なら横歩取りと予想された最終局は振り駒の結果、永瀬の先手。永瀬は3手目▲2六歩で過去2回負けた矢倉は回避し、一手損角換わりとなった。

 32手目△4四歩で羽生がジャブを出すと永瀬は▲2四歩と行かずに35手目▲6八玉と辛抱。その後41手目▲5八玉~▲4八玉と「大きな手損、玉型も薄い」(立会人の屋敷伸之九段)と後手の作戦勝ちに。

 8筋の折衝で後手の50手目△8二飛に「先手は我慢の人生ですね」と副立会人の三浦弘行九段も後手ペースとみる。

 中央の小競り合いから後手は角を8四に打ち、先手も懸命に防戦するが76手目△6八金が羽生の勝負手。以降、羽生は80手目△9九角成で香を入手し、84手目△2五香と打つ。さらに90手目△6六馬~△9三馬と馬のニラミと2五の香の挟撃から先手玉を追い詰めた。「終盤にさしかかるころには永瀬さん優勢の局面もあって、大熱戦でした」と屋敷九段は総括した。