読書通帳いっぱい印字して 岡山県内初、久米南町図書館に導入

 久米南町図書館(同町下弓削)は今月、県内で初めて「読書通帳機」を導入した。ATM(現金自動預払機)で預金するように、借りた本が「読書通帳」に印字される。同図書館は「長い夏休み、たくさんの本に触れるきっかけになれば」と期待を寄せている。

 同通帳機は、窓口で受け付けた本のデータを受信。利用者が通帳を差し入れ、「印刷する」のボタンを押すだけで、ICタグが取り付けられた通帳に日付と書名、著者が印字される。通帳1冊には本約200冊の記帳ができ、それを超えると2冊目に繰り越しされていく。東京本社の事務用品メーカーが開発し、全国21自治体で活用されているという。

 同図書館は、1人当たりの貸し出し数が昨年度に19・7冊と県内で最多を誇る。借りた本を記録として残し、より読書の楽しみを高めてほしいと、同通帳機の導入を決めた。

 夏休みに入った子供たちは「読書通帳」を手に、借りた本の記帳を楽しんでおり、町立弓削小学校6年の山本日向(ひなた)さん(11)は「操作は簡単でおもしろい。大きくなったとき、読書通帳を開いてみるのが楽しみ」と話していた。

 同図書館は、県内在住者であれば、貸し出し利用ができ、読書通帳も無料発行される。紛失や破損などで再発行する場合は300円が必要となる。火曜休館。

 問い合わせは同図書館(電)086・728・4322。

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