共産党の小池晃書記局長は31日夜、東京都知事選で野党4党の統一候補が敗れたことを受け、民進党内で野党共闘の見直し論が出ていることについて「政党対政党で(共闘を)正式に合意している以上、公党間の約束を守っていくのが当然のルール」と述べ、今後の国政選挙などでも選挙協力を続ける考えを示した。都内で記者団に語った。
小池氏は、野党4党が統一候補としてジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)を擁立したことについて「首都東京でこれだけ戦うことができ、プラスに働くのは間違いない」と指摘。「結果として鳥越氏は勝てなかったが、野党間は非常に気持ちのいい共闘関係ができた」と述べた。
民進党の岡田克也代表が9月の党代表選に出馬しない意向を示し、党内で民共連携の修正論が出ていることについては「民進党内でどういう人事が行われても、政党間の合意がある以上(共闘の)方向に進んでいくだろう」と述べ、継続に期待感を示した。
党代表の座を降りる岡田氏については「党首として政党間の協議に応じ、前向きに野党共闘を進めていただいた」と指摘。「参院選の改選1人区で野党が11人も勝った。成果を出した点では、高く評価をしている」と述べた。