経済インサイド

東京・西日暮里製の高級畳がUAE・ドバイに大量輸出 イグサの香りと自然な風合いが欧州でもブームに…

 だが、「人口が減る国内だけでは事業拡大が難しい」と考えた紺氏は、海外見本市への出展による販路を開拓し、さらに越境電子商取引(EC)を開始。商品の露出と顧客からの高評価レビューを見た小売店からの問い合わせも増え、13年以前の月数件から現在は15件に、地域も米国中心から欧州、アジアに拡大した。

 手応えを感じた15年には海外向け自社サイトを開設し、英語でのやり取りとドル決済を可能にするとともに、英米に設けた倉庫から商品発送することで納期を短縮。これが奏功し、15年の海外ネット販売は950万円と13年比でほぼ倍増した。

 高品質、オンリーワンの独自性が評価されて顧客を増やしてきたが、紺氏は「中小メーカーが独自に海外で稼ぐモデルケースになりたい」と意気込む。

 海外販路の開拓支援を手がけるジャパンコンサルティング(東京都渋谷区)の佐藤亘社長は「類似商品がある中でなぜ選ばれるかを考えると、価格勝負はやめた方がよい。商品へのこだわり、コンセプトがないと支持されない」と指摘する。

 国内顧客の厳しい品質要求に熟練の技術力で応えてきた中小・零細企業は、海外に打って出る資格を十分に持つといえる。(松岡健夫)

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