経済インサイド

東京・西日暮里製の高級畳がUAE・ドバイに大量輸出 イグサの香りと自然な風合いが欧州でもブームに…

 直接、畳店を訪れる訪日客もいる。予約なしでいきなり入ってきて「イグサを壁に張ってインテリアにする」と買っていった米国人女性や「日本を去るので畳を持って帰るという駐日大使館員もいる」と隆志氏は振り返る。

 輸出は2000年、海外に住む日本人からの「畳の上でゴロンとしたい」などの声に応える格好で始めた。今ではイグサの香りに魅せられた外国人リピーターも獲得、出荷先は53カ国に達した。

 10年10月にサウジアラビアのリビアに送った70枚の畳はワンフロア一面に敷き詰められたが、4畳の堀ごたつや丸柱、暖炉などもあって「現地の設計士と1年以上も図面をやりとりして完成させた」と精一氏は懐かしむ。欧州の古城を買って屋根裏部屋を畳敷きにしたり、大型ヨットの内装に畳表を使ったりと、思いもよらない活用法に驚かされることも少なくない。

 海外売り上げは右肩上がりで増え、今や4割を占める。「その比率は年々、高まっている」という。和室のない新築住宅が増えるなど内需が減っているからで、畳店も職人の高齢化や後継者難から減少の一途だ。

 一方、森田畳店は将来を見すえ、外国人向けにホームページを充実、英語とフランス語でも対応している。海外で簡単・安価に畳を手に入れられる「畳メイキングキット」も開発した。

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