【Newsちば深読み】TDR追い風、浦安でホテル新増築 東京湾望む海辺が変貌 - 産経ニュース

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TDR追い風、浦安でホテル新増築 東京湾望む海辺が変貌

 浦安市で訪日外国人観光客の増加と東京ディズニーランド(TDL)、東京ディズニーシー(TDS)の好調を追い風にホテルの新築や増築が相次いでいる。中でも新浦安東部地区では2つのホテルの工事が進み、他にも計画が公表されている。舞浜地区の東京ディズニーリゾート(TDR)からは直線で約5キロの距離があるが、まとまった用地確保ができるこの地区が選ばれた形。公園や墓地が目立つ東京湾を望む海辺が、一大リゾートホテル街に変容しようとしている。

 ◆始まりは23年前

 新浦安地区への最初の大型ホテル進出は、23年前の平成5年、「浦安ブライトンホテル東京ベイ」のJR新浦安駅北口開業だった。2年後には隣接地に「オリエンタルホテル東京ベイ」が開業した。

 10年以上を経て、最初のホテル建設ラッシュが同駅南側の日の出、明海地区で起こった。17年に海岸近くに「パーム&ファウンテンテラスホテル」(現・東京ディズニーセレブレーションホテル)と少し内陸に「ホテルエミオン東京ベイ」が建設された。19年には海近くに「三井ガーデンホテルプラナ東京ベイ」が誕生した。

 さらに約10年を経て、再びホテル建設ラッシュを迎える。東京ディズニーセレブレーションホテルのすぐ近くでは、30年春の開業を目指す18階建て640室の「東京ベイ東急ホテル」(仮称)の建設工事が行われている。3階建て311室の「浦安マリナイースト21ホテル」(仮称)の建設も進んでいる。

 この他、9階建て312室のホテルも計画されている。エミオンは新館(8階建て)を建設中で、30年春には現行380室が584室になる。

 毎年巨額の投資を続け、年間入園者3千万人超が定着しているTDL、TDS。この人気スポットを訪れる国内外の家族連れを対象に、リーズナブルな料金設定や大人数向けの部屋が多いのが、新浦安地区のホテルの傾向だ。

 ◆3つのランク

 市内ホテルの多くは、TDL、TDSでのサービスの差などから「ディズニーホテル」「TDRオフィシャルホテル」「TDRパートナーホテル」にランク分けされている。TDR内には3つのディズニーホテルと6つのオフィシャルホテルがある。

 一泊50万円の部屋もあるディズニーホテル。高いランクを生かし、ディズニーキャラクターをテーマにした客室を拡充してTDL、TDSとの一体感を演出している。

 オフィシャルホテルはペットと一緒に泊まれる客室などで差別化、高級化を進めている。

 「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」では、12月から営業する12階建て新客室棟175室のうちの32室を、愛犬と宿泊できる「ドッグ・ラバーズ・スイートatトーキョーベイ」ルームにする。ペットとチェックインできる専用ラウンジを設ける。愛犬を同伴できるエリアを独立させることで、一般宿泊客に気兼ねなく過ごせるという。

 長田明総支配人は「週末、ホテルに滞在するシニア世代。孫はTDLへ、祖父母はホテルでゆっくり過ごすという楽しみ方も増えている。多様なホテルライフを提案したい。愛犬との旅もその一つ」と話す。

 オフィシャルホテルの多くは、夏祭りイベントや、目の前で調理を見られるライブキッチンなどを通じて、「ホテル内での楽しみ」を充実させ、独自の魅力を付け加えることで客層の拡大を狙っている。(江田隆一)

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 浦安市内TDR関連ホテル数と客室数(建設中を含む)

 ◆ディズニーホテル=TDR内3施設(計1712室)、新浦安東部地区1施設(702室)

 ◆オフィシャルホテル=TDR内6施設(計4093室)

 ◆パートナーホテル=新浦安地区4施設(計1826室)