話の肖像画

サッカー指導者・ジーコ(5)リオと東京五輪をつなぐ懸け橋に

アテネ五輪で聖火ランナーを務めたときの写真を手に (甘利慈撮影)
アテネ五輪で聖火ランナーを務めたときの写真を手に (甘利慈撮影)

 〈南米大陸初となるリオデジャネイロ五輪。生まれ故郷で開かれる一大イベントでもある。自身が運営するサッカースクールも五輪公園のすぐそばにある。開催を前に、ある招待状が届いた〉

 組織委員会とリオデジャネイロ市が私を聖火リレーのランナーに招待してくれたんだ。必要な項目に回答して、リオ市に送り返したのだけれど、まだ何の返事も届いていない。新聞やテレビでも、私がランナーとしていつの段階で走るかは全く情報はないね。2004年のアテネ五輪の時もリオで行われた聖火リレーには参加したことがあるんだよ。ブラジルはいつも最終段階で物事が決まるから、その回答は8月5日の開会式の直前に来るのではないかと考えている。1人欠員が出たから、じゃあ走ってくれますか、とかね(笑)。

 〈開会式と閉会式は、かつて大観衆の中、330以上のゴールを決めてブラジル国民に雄姿を焼き付けたマラカナン競技場で開かれる。このスタジアムではサッカー競技の決勝も行われる。ブラジルでは、2年前のサッカーW杯でドイツ代表に1-7と大敗した傷はまだ癒えていない。それだけに自らが背負った代表チームの10番の後継者に期待がかかる。スペインの名門バルセロナに所属するネイマールは満を持して、23歳以上のオーバーエイジ(OA)枠で出場し、雪辱を狙う〉

 ネイマールはいずれバロンドール(世界最優秀選手)に選ばれても不思議じゃない。そういう高いレベルにいる世界でも数少ない選手のうちの一人さ。私は以前から彼のことをそう評価していたし、彼のファンでもあるんだ。リオ五輪ではブラジルの誰もが、彼が大活躍してチームを良い成績に導いてくれることを信じている。将来、ブラジルのナンバーワンの選手となって、最高のプレーヤーになることを待ち望んでいるんだ。