スポーツの現場

「マグロ」だけじゃない!? 近大、リオ「正念場」…OB4人出場も、現役代表ゼロ

強化指定クラブ

 近大は東京五輪開催決定を受け、14年に水上競技部、ボクシング部、洋弓(アーチェリー)部の3クラブを「重点強化指定クラブ」に指定した。全国からのスカウティングの強化や練習設備の充実などの強化費として15億円を充てる計画で、今年度から空手道部も追加。東京五輪でOBを含めて10人の代表輩出を目標に掲げ、関西から世界に羽ばたく選手の育成を目指している。

 創部50周年を迎える洋弓部も多くの五輪選手を輩出してきた歴史がある。ロンドン五輪では男子個人で古川が銀メダル、女子団体で現役大学生だった川中香緒里(ミキハウス)らが銅メダルを獲得する華々しい活躍をみせたが、リオ五輪では、6月開催のワールドカップ(W杯)で男子団体が出場権を逃したのが響き、古川と川中のOB2人しか送り込めなかった。

 リオで4大会連続出場となる古川はすでに東京五輪も目指す意向を表明しているが、水上競技部を取り巻く環境が厳しくなっていることもあり、洋弓部の山田秀明監督は「大学からは(東京五輪で)10人と言われているので、そのためにはアーチェリーから5、6人ぐらいは必要になる。団体もオール近大と呼べるぐらいにしないといけない」と気を引き締める。

 近大のキャンパスには「リオで再び近大旋風を!」との横断幕が掲げられ、五輪への機運を高めている。関西圏の大学スポーツ界の地盤沈下が進む中、メダルラッシュに沸いたロンドン五輪と同じように近大が存在感を示せるか。選手の関東流出を食い止めるためにも、リオでの活躍は欠かせない。

(丸山和郎)