芸能考察

どこまで増殖する芸能人画伯-嵐・大野、押切もえ、乃木坂・若月、吉本芸人…感性・表現力・知名度備え

 美術館「えき」KYOTOによると昨年、吉本興業にアートのセクションができ、「京都国際映画祭」などに芸人の作品を出展したところ反響が大きく、約半年をかけて今回の企画展に育てたのだという。

石坂浩二、工藤静香、鶴太郎、木梨、ジミー大西…芸能界と美術界の古い縁

 芸能人の美術界への参入例は、かなり以前からある。今回の「どやさ!-」には関係していないが、ジミー大西もそのひとり。なかでも公募展の二科展に入選する芸能人は話題を集めてきた。古くは俳優の石坂浩二や歌手の五月みどり、八代亜紀、工藤静香らが有名だが、最近でもモデルの押切もえや乃木坂46の若月佑美らが入選を果している。

 ちょっとした話題作りと見られるところもあるが、このごろは個展などをきっかけに、本格的な活躍をみせる芸能人も増えてきた。

 俳優の片岡鶴太郎などは、ドラマで版画家を演じたことがきっかけで水墨画を学び、いまや個人美術館が2館できるほどの「大家」となっているし、やはり、1990年代のテレビ番組がきっかけで絵画に目覚め、抽象画や風景画などの個展を開催し続けてきたお笑いコンビ「とんねるず」の木梨憲武は、2008年の美術館「えき」KYOTOでの個展で6万人を集めるなど動員数を伸ばし続け、いまや石川県の金沢21世紀美術館や兵庫県立美術館、果てはニューヨークで個展を開催するまでになった。

 映画監督としての評価が高いビートたけしも、ことし3月に大阪市北区の阪急うめだギャラリーで100点ほどの絵画などを並べた「アートたけし展」を開くなど、美術界に参入している。

 人気グループ「嵐」のリーダー、大野智も草間彌生や奈良美智といった大家とコラボ作品を作ったり、個展を開いていて、アーティストとしての飛躍が期待されるひとりだ。