衝撃事件の核心

「女の子が苦しむ姿に性的興奮」〝美少女〟の腹部刺す通り魔殺人未遂…男のサディズムと小児性愛

それでもなお衝動は消えず、今回の殺人未遂事件に発展した。

勝田被告の精神鑑定を担当した医師は法廷で、他人に身体的心理的な苦痛を与えることに性的興奮を抱く「性的サディズム障害」と、子供に対して性的興奮を抱く「ペドフィリア」(小児性愛障害)が複合した「サディズム型ペドフィリア」と説明した。

犯行に至る誘因の一つとして、勝田被告が自傷行為で入院したことを挙げ、「自傷行為ができず、性的な快感が得られない抑圧された状況の中で犯行への衝動性が高まっていったのではないか」と分析した。

こうした点を弁護側は、両親の厳しいしつけと中学時代に受けたいじめによって心理的な抑圧を受け続けてきたことが、性癖の形成に結びついたと主張した。

これに対し、検察側は「面識のない女子中学生の腹などをいきなり刺した通り魔事件。性的興奮を得るため腹を狙って執拗(しつよう)にナイフを突き刺し重傷を負わせるなど、犯行や動機の悪質性が際立つ」として懲役15年を求刑した。

「再犯防止見据えた治療不可欠」

今年5月18日、神戸地裁姫路支部は勝田被告に対し、懲役12年の実刑判決を言い渡した。

木山暢郎裁判長は判決理由で、弁護側の主張を「いじめなどの影響は自傷行為だけにとどまっており、少女の腹部を刺したいと思うようになったのは、もっと後のことだ」と退けた。

その上で「防犯カメラを避けるために服装を変えるなど計画性が高く、腹部をナイフで執拗に狙った犯行態様も悪質」と指弾。「少女の腹部を刺したいという身勝手な動機で、少女に死を覚悟するほどの恐怖を味わわせた」と断じた。