リオ五輪異聞

巨大トイレどころじゃない海の汚染「治療不能」の超危険バクテリアも… 選手は命とメダルのどっちを取るか?

 五輪組織委は14年10月に五輪開催までに80%程度の浄化を約束したが、15年8月になって浄化は60%と下方修正した。それでも国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は同時期にリオを訪れ、自ら海に入って安全をアピール。「重要なのは、選手たちのために競技会場のコンディションを整えることだ」と語っていた。約束の不履行は明確になった格好だ。

 この理不尽な事態に、リオ五輪の施設建設に使われた国からの補助金をめぐって汚職の疑いがあるとして調査するブラジルの検察当局が、水質改善プロジェクトに投じられた資金についても捜査を行うと発言した。グアナバラ湾の大幅な水質改善が五輪開催の公約として挙げられていたが、汚染は改善されないままとなっていることを疑問視したのだ。不正によって水質が改善されず、選手の生命が危機にされる事態は許されるわけがない。

 リオ五輪開催まであとわずか。水質の改善は困難だけに、出場選手の無事を祈るしかない。