リオ五輪異聞

巨大トイレどころじゃない海の汚染「治療不能」の超危険バクテリアも… 選手は命とメダルのどっちを取るか?

 これまでに男子では、世界ランク12位のジョン・イズナーや同9位ドミニク・ティエム、同20位フェリシアーノ・ロペス、同19位バーナード・トミック、同18位ニック・キリオスら有力選手が各自の理由でリオ五輪欠場を選択。女子でも2010年の全仏女王フランチェスカ・スキアボーネ、妊娠中のビクトリア・アザレンカが出場しない。ただ男子のアンディー・マリーやノバク・ジョコビッチ、ロジャー・フェデラー、女子のセレーナ・ウィリアムズら有力選手は出場予定とのことだ。

 ところが、水辺の競技ではジカ熱以外に健康を害する事態が危惧されている。

 ロイター通信は6月11日付で、水泳のオープンウォーターのほかにトライアスロンやウインドサーフィンなどの競技が行われるコパカバーナビーチやイパネマ、レブロン、ボタフォゴ、フラメンゴの計5カ所で泌尿器系や消化管系、さらに肺や血流に治療が困難な感染を引き起こすという危険バクテリアが検出されたと報じた。抗生剤が効かないという。リオの研究者によると、下水処理施設の不備が水質汚染の原因になっている。

 2014年12月に発表された研究結果では、セーリング競技などが行われるグアナバラ湾でスーパーバクテリアの存在が確認されていた。AFP通信は、環境専門家による調査結果として、リオに住む約1200万人分の下水がそのままの状態で流れ込んでいると報じた。さらに14年8月、グアナバラ湾は犬や猫の死骸やテレビ、ソファなどのゴミにあふれ、地元生物学者から「巨大なトイレ」と呼ばれるありさまだとした。15年2月には2日間で計12.3トンの魚の死骸が回収されていた。

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