米大統領選

民主党メール流出問題でFBIが捜査、ロシア関与か?

 【ニューヨーク=松浦肇】民主党全国委員会(DNC)幹部らの電子メールが流出した問題で、米連邦捜査局(FBI)が捜査を始めたことが明らかになった。民主党全国大会で大統領候補指名を受けるヒラリー・クリントン前国務長官の選挙責任者はロシア人ハッカーの関与を主張しており、米国の大統領選にロシア政府が政治介入する前代未聞の展開になる可能性も出てきた。

 発端は、内部告発サイト「ウィキリークス」が民主党全国大会が開幕する直前に暴露したメールの数々。クリントン候補と指名争いしたバーニー・サンダース上院議員の選挙活動妨害をもくろむDNC幹部のやり取りが明らかになり、DNCの委員長が辞任に追い込まれた。

 FBIは25日、DNCに対するサイバー攻撃を捜査していると発表した。「このような情報漏洩(ろうえい)を深刻にとらえており、FBIが引き続き捜査することで、サイバー空間の脅威となる者に責任を取らせる」とした。

 FBIはロシアの関与には触れていないが、米テレビ番組に出演した、クリントン陣営の選挙運動責任者はロシアの政治介入を主張。共和党候補のトランプ陣営が「親露」と見なされていることもあり、同責任者は、「ロシア政府の要員がDNCの電子メールに侵入し、トランプ氏を助けるために(「ウィキリークス」経由で)公開している」と述べた。

 米国とロシアはサイバー空間の情報収集でしのぎを削っている。米メディア報道によると、DNCは1年ほど前から何者かによるハッキングの被害にあっていた。

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