科学・流行するジカ熱

ウガンダの森から世界に拡大…リオ五輪機に日本でも感染の恐れ ギラン・バレー症候群との関連指摘する声も

 ■ヤブ蚊が媒介

 ジカウイルスは1947年、ウガンダの森で研究用に飼われていたサルから発見された。ジカは「鬱蒼(うっそう)とした」という意味の現地語で、発見場所の「ジカの森」にちなむ。翌年に蚊による媒介が判明。54年にはナイジェリアでヒトへの感染が確認された。

 詳しい感染経路は不明だが、森林に立ち入った際に蚊に刺され感染した後、都会に移って別の蚊に刺され、その蚊がさらに別の人を刺すなどして広がったとみられる。媒介するのは主にネッタイシマカと、日本にも広く分布しヤブ蚊と呼ばれるヒトスジシマカだ。性交渉による感染も報告されている。

 アフリカでは大流行しなかったが、感染者が飛行機などで移動することで、ウイルスはインドや東南アジアなどに拡大。

 2007年には南太平洋のミクロネシア連邦・ヤップ島で初めて大流行した。13年には仏領ポリネシアで約1万人の感染が判明した。

 昨年は南米に上陸し急激に流行。ブラジル政府は150万人が感染したと推定している。遺伝子の解析結果から、ブラジルのウイルスは太平洋諸島などと同じ系統と判明。サッカーかカヌーの国際大会が開かれた際、太平洋諸島から訪れた感染者が持ち込んだ可能性が指摘されている。