【大前恵の勝つための食育】女子バレー、リオ五輪切符の陰で 食生活改善で成長した宮下遥 (2/4ページ) - 産経ニュース

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大前恵の勝つための食育

女子バレー、リオ五輪切符の陰で 食生活改善で成長した宮下遥 

 宮下選手の本音に迫れるようになったのは、翌年からでした。長岡望悠、大竹里歩両選手ら同年代の若い選手が積極的にコミュニケーションを取ってくれることで、リラックスできたのかもしれません。私との会話も増えましたが、食事に関しては不安が解消されたわけではありません。

 所属チームの徹底した食事量によって、ある程度の体重で代表合宿に参加するのですが、遠征を重ねるにつれて体重が減っていきます。プロテインも嫌いでほとんど口にしません。彼女と接する中で、無駄に重たくなりたくないという思いが強いことがわかってきました。

 「このスタイルでずっとやってきた。パワーが持ち味ではないので、無理に体重を増やす必要はありません」。彼女にもこだわりがあり、食べることに興味がないように見えました。

 しかし、例えば同じ力でボールを上げるにしても、筋量があったほうがボールに強弱やコントロールをつけやすくなります。しっかりした食生活ができないとスタミナも消耗しやすく、ジャンプ力にも影響します。これでは、日本にとって待望だった大型セッターの彼女の身長を生かせません。

 私が真鍋政義監督から代表チームの食事管理の中で求められたのは、体脂肪を維持したままで骨格筋量を増やすことでした。数値でいえば、筋量は2キロ増。決して簡単な数値ではありません。