都市を生きる建築(70)

空間と文化のリレー「丸一商店」

【都市を生きる建築(70)】空間と文化のリレー「丸一商店」
【都市を生きる建築(70)】空間と文化のリレー「丸一商店」
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 今回は少し番外編ということで、以前に取り上げた建築のその後について紹介したい。第56回に掲載した堺筋沿いに建つフジカワビルは、建築家・村野藤吾の設計によって1953(昭和28)年に建てられた画廊ビル。先回にも少し触れたが、1階にあったフジカワ画廊が3階に移り、新しく丸一商店という楽器店がテナントとして入居、5月1日にオープンした。

 丸一商店は1937年に設立された、主にバイオリン等の弦楽器を扱う老舗の楽器店で、早くから海外の一流楽器メーカーを紹介し、日本のクラシック音楽の発展に貢献してきたその世界では知られた名店。長らく高麗橋の東横堀川沿いに本店を構えていたが、社内が手狭になり、どちらかというとお店というよりは会社然とした佇(たたず)まいで、一見さんには足を踏み入れにくい印象だった。そこで新しい場所を探していたところ、堺筋沿いの好立地にテナント募集があると知り、移転を決意するに至ったわけだ。

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