文化庁、おためし京都移転の成否はいかに 「京博」案に慌てた地元(2/2ページ) - 産経ニュース

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文化庁、おためし京都移転の成否はいかに 「京博」案に慌てた地元

京博案に慌てた地元

 地元関係者が一番慌てたのは、実証実験3日目の13日だ。京都国立博物館(京博、京都市東山区)を視察した馳浩文部科学相が「京博の敷地も極めて意義深い」とコメントしたのだ。

 馳氏が今年4月に訪れた際は、複数の移転候補地のなかで京都府警本部本館(同市上京区)を「100点」と評価。京都側の担当者たちは、てっきり移転先は府警本部本館で「決まり」だと思っていた。

 新たな案の浮上に、山田啓二京都府知事は「幅広く適地を探してもらえるのは評価こそすれ批判はない」とコメントしたが、表情はやや憮然(ぶぜん)としていた。

 実証実験は事実上、22日で終え、23、24両日は撤収作業を行う。今年8月末までに移転計画の概要をまとめ、年内には詳細を決める。地元担当者たちは、府警本部案をベースに計画を進めていたが、京博案への対応に追われている。

一部を先行移転

 21日に大阪市内で行われた文化庁と関西広域連合や関経連との意見交換会では関経連会長の森詳介・関西電力相談役が宮田長官に「大船に乗ったつもりで京都にきてほしい」と呼びかけるなど、歓迎ムードは広がっている。

 省庁移転が進めば、地方にとっては、新たな人の流れの創出や雇用の拡大といった期待も持てる。関経連副会長の寺田千代乃・アートコーポレーション社長は、「関西はひとつではなく、ひとつひとつといわれることもあるが、今回の移転については安心してきてもらえるようオール関西で取り組みたい」と話していた。