琵琶湖のハスが消えた 国内最大級の群生地 ミドリガメ被害、生育力低下か

 ハスに詳しい九州大大学院農学研究院の尾崎行生准教授(園芸学)は、「烏丸半島の状況を調べないと断定できない」と前置きした上で「ミドリガメが葉を食べる食害」説を挙げる。尾崎准教授によると、福岡城(福岡市)の堀でも数年前からハスが減少。ミドリガメの侵入防止柵を設ける実験をしたところ、防止柵の内側だけでハスが生えたという。

 一方、芦谷主任学芸員は、より深刻な「ハスの成長力低下」説の可能性も挙げる。ハス群生地はこれまで手入れがほとんどされておらず、湖底の泥の中に腐った葉が堆積したり、地下茎が繁殖し過ぎたりすることによってハスの生育状況が悪くなった可能性が考えられるという。十数年前に、周辺のヨシの生育状況が悪くなったときは、同じ原因だったことが確認されたという。

 何とか原因を探ろうと、草津市は滋賀県と連携して今月中に水や湖底の泥などのサンプル調査を実施する予定だという。畑さんは「今年はもうハスは見られないだろうが、来年以降、何とか再生してほしい」と話している。

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