防衛最前線(79)

96式装輪装甲車「クーガー」 8つのコンバットタイヤで隊員を最前線に安全輸送

【防衛最前線(79)】96式装輪装甲車「クーガー」 8つのコンバットタイヤで隊員を最前線に安全輸送
【防衛最前線(79)】96式装輪装甲車「クーガー」 8つのコンバットタイヤで隊員を最前線に安全輸送
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 日本本土を脅かすほどの有事となれば、陸上自衛隊の戦車や対戦ヘリコプターといった高い打撃力をもつ装備がフル稼働する。同時に、隊員を最前線まで安全に輸送することも欠かせなくなる。陸自の「96式装輪装甲車」がその任務を担う。

 60式装甲車や73式装甲車の後継として、平成8年(1996年)に制式化された。開発は小松製作所が担当。「クーガー」の愛称を持つが、隊員の間では英語の略称である「WAPC(ダブリュ・エー・ピー・シー)」と呼ばれることが圧倒的に多い。

 車体サイズは全長6・84メートル、全幅2・48メートル、全高1・85メートル、重量14・5トンで、陸自車両の中でも屈指の大きさを誇る。乗員2人に加え、最大8人の武装した隊員を輸送できる。

 敵の砲撃や銃弾が飛び交う中での輸送任務に対応するため、防御力に重きが置かれている。防衛省は詳細を明らかにしていないが、少なくとも12・7ミリ機関銃程度の銃撃には耐えうる装甲を備えているとされる。

 隊員の輸送がメインの任務とはいえ、最前線近くまで展開するため最低限の武装も備えている。上部ハッチに40ミリグレネードを装備する「A型」と、12・7ミリ重機関銃M2を装備する「B型」がある。

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