都知事選の主要3候補は19日、フジテレビのバラエティー番組「バイキング」に生出演。14日に報道番組に出演して以来5日ぶりに一堂に会し、激論を戦わせた。元総務相の増田寛也氏は「情報公開の無償化」を新たに打ち出し、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏は築地市場(中央区)の移転を中断や先延ばしにする可能性を明らかにした。
番組では3氏が互いに質問しあった。鳥越氏は政治とカネの問題に関連して情報公開のあり方をただした。増田氏は閲覧時の手数料について、「ほかの自治体はタダにしている。都もそうしていい」と無償化の可能性に言及した。
一方、鳥越氏は、元防衛相の小池百合子氏から11月に予定される築地市場の豊洲市場(江東区)への移転方針について問われ、「知事になったら(移転先に)土壌汚染があるのか確かめつつ、問題があるなら中断や先延ばしもあり得る」と明言した。
がんの経験がある鳥越氏は、小池氏が街頭演説で「(鳥越氏は)病み上がり」と表現したことを強く批判。「がんサバイバー(生存者)に対する差別、偏見だ」と詰め寄ると、小池氏は「記憶にないが、言っていたなら、失礼なことを申し上げた」と述べた。