ドクターが創る未来(上)

「ディーン・アラカワです」…「五代友厚の精神」脈々と、大阪市大トップはユニークな教育者

 --しかし医学部受験は難関ですよね

 荒川 もともと科学的なことや研究は嫌いじゃなかったんです。小学生のころは解剖の図鑑などに興味がありましたし、中学生のときには「コウモリは色が見えるのか」ということを自由研究で取り上げ、滋賀県の河内風穴という鍾乳洞までコウモリを捕まえにいったこともありましたね。

 --市大を進学先に選ばれた理由は

 荒川 理由は単純で、親から「あまりお金ないし、私学はだめだぞ」と言われたんです。下宿もダメで、家から通える国公立は大阪大と市大しかない。市大には失礼な話やけども、「阪大はとても無理やな」ということで選択肢的に絞られました。でも学生の間はどこに通っていても医者になるわけですから、阪大にコンプレックスを持つとかはなかったですね。

「いまは孫が11人いるおじいちゃんです」

 --交際相手の女性ですが、その後は…

 荒川 今の家内なんです。22歳のときに学生結婚しました。当時は収入がなかったのでアルバイトをしたり、子供ができてからは交流のある製薬会社の人に「粉ミルクちょうだい」とお願いしたり。息子が2歳くらいのときが医師国家試験の勉強の時期で、本には息子の落書きもあったりしました。

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