ドクターが創る未来(上)

「ディーン・アラカワです」…「五代友厚の精神」脈々と、大阪市大トップはユニークな教育者

 --狙いはどこに

 荒川 市大は縦割りの意識が強く、学部間の横断的なネットワークが不十分でした。垣根を外して大学としての力を強めたい。例えば「健康」というテーマをとれば、これは理系、文系に共通する。テーマに向って各学部が協力していくことが市大のプレゼンス(存在感)を高めることになる。その上で、府大との統合を迎えられれば一番いいと思っています。

高校の同級生にビビッと…交際相手の「怖い兄貴」に認められたくて

 --市大理事長兼学長の就任前は医学部長を務められていましたが、医師が多い家系なのですか

 荒川 全然そんなことないんですよ。僕は大阪市城東区の下町育ちで、おやじは信用金庫に勤めていました。年の離れた3人の兄と姉がいますが、医師ではありません。

 --医学部を目指されたきっかけは

 荒川 動機はすごく不純なんです。大阪教育大付属天王寺高校の2年生のときにビビっとくる同級生がいて交際するようになったんです。ところが神戸大医学部に通っていた彼女の怖い兄貴に「どこの馬の骨ともわからんやつに妹は任せられん」と言われて。それなら医学部に行ったら認めてくれるかな、という対抗心からなんです。

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