政界徒然草

都知事選で小池百合子流のけんか殺法はどこまで通用するのか? 鳥越俊太郎氏の出馬でやや計算に狂いが…

 細川氏ら野党は、5年7月の衆院選で自民党を過半数割れに追い込み、8党・会派による非自民連立政権を誕生させた。細川氏は同年8月、79代首相となる。小池氏は政治活動の集大成として、2人の元首相から得たものを知事選にぶつけているようにも映る。

 情勢はどうか。ある自民党都連幹部は当選ラインを前回都知事選で舛添要一前知事が獲得した約210万票とみて、参院選(10日投開票)の東京選挙区での結果に注目する。

 東京選挙区で自民、公明両党が獲得した比例票は計約284万票。鳥越氏を推す民進、共産、社民、生活4党の比例票は計248万票だった。この都連幹部は東京選挙区で当選した2人の自民党候補のうち組織を総動員した候補と公明党候補を足した計約165万票を増田氏の基礎票とみる。そのうえで、こう語った。

 「現状では保守分裂により鳥越氏がリードしている。浮動票を食われている小池氏は誤算だろう。ただ、鳥越氏は政策面で弱く、失速することもあり得る。浮動票が小池氏に流れていくだろう。ただ、今後の調査で増田氏が小池氏をリードすれば、勝ち馬に乗ろうと増田氏に票が流れるのではないか。増田氏が勝てる戦いだ」

 小池氏は「私はアイスブレーカー(砕氷船)だ」と周囲に述べ、不利とみられる情勢でも真正面からぶつかっていく姿勢を強調している。キャスターから参院議員、そして衆院議員に転身し、17年の郵政選挙では、選挙区を変えて造反組への「刺客」として戦い、当初の下馬評を覆して大勝した。